【知らないと損する】シロアリ業者ランキングサイトの闇
2024/07/10
シロアリ駆除業者ランキングサイトとは
シロアリ駆除業者ランキングサイトとは数多くあるシロアリ駆除業者の特徴を体系化して、わかりやすくランキングにまとめてあるサイトのことです。
利用者の多くはシロアリ駆除をどの業者に依頼すればいいかお悩みの消費者となります。
一見すると利便性が高く、消費者の判断材料となる情報を提供している社会性のあるサイトのように思われます。
しかし、注意深く考えるとそこには「ステルスマーケティング(ステマ)」という利益を得たい企業の介在があるコンテンツ内容にもかかわらず、そのことを消費者に隠したり偽ったりして行われる情報発信が含まれる場合があることがわかります。
2023年10月1日より景品表示法の禁止行為に「ステルスマーケティング(以下、ステマ)」が指定され、ステマの規制も始まっています。
この記事をお読みの皆様のシロアリ業者を選択する時のご参考になれば幸いです。
それでは、シロアリ業者ランキングサイトについて実例を交えながら深掘っていきたいと思います。
◆ シロアリ駆除業者ランキングサイトは誰のため? ◆
シロアリ駆除業者ランキングサイトは消費者のために作られているケースは限りなく少ないハズです。
ランキングサイトを作成・運営するためには以下のような手間とコストがかかります。
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運営するためのサーバーの準備
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運営するためのドメインの準備
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デザイン制作
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記載する内容の情報収集と専門知識の学習
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掲載業者の選定
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掲載業者の情報収集
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掲載業者への口コミ収集
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ランキング判断基準とその項目と重みの設定
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最新情報の更新
など
以上
いかがでしたでしょうか?
少し考えるだけでも多くの手間とコストがかかることがお分かりいただけたと思います。
そして、サイト運営者が会社組織の場合、上記のような手間とコストかけて利益が出ない物を作り出すはずがありません。
もう、お分かりですね。
シロアリ駆除業者ランキングサイトは消費者の皆様のためではありません。
ランキングサイト運営者と、そこに掲載されているいずれかの企業との間に利害関係があり、その利害関係が強い企業が優位になるような内容に必然的に作られていることから、誰の利益が最優先になっているかはご察しいただけると思います。
◆ ステマ規制を守っていればOKなのか ◆
シロアリ駆除業者ランキングサイトにはステマ規制に違反していないサイトもあります。
そもそも「ステマ」とは、そして「ステマ規制」とは一体どのような内容なのでしょうか。
【ステマとは】
広告であることを隠蔽し第三者の情報発信のように消費者へ思い込ませ商品やサービスを実質的に宣伝する行為です。
広告とは商品やサービスを販売したい事業者が主体的にその商品やサービスの素晴らしさやメリットを訴求し、消費者へ選んでもらうように各種媒体から発信されます。
ところが第三者の口コミや評価内容の発信内容に広告内容が含まれていると消費者は広告であることに気づかなくなり、主体的かつ合理定に購入判断することが難しくなってしまいます。
そこで「ステマ規制」が誕生しました。
【ステマ規制とは】
上記のような背景から、第三者的立場からの広告内容を含む内容をWebサイトやブログ、SNS等で発信する際は「PR」「広告」「プロモーション」の表示を義務付け、消費者が広告であることを認識できるように明示しなければならなくなりました。
ステマ規制の規制対象は広告主のみであり、広告主から依頼を受けて発信する第三者(広告代理店、アフィリエイター、インフルエンサー」などは規制対象外です。
よって全ての責任は広告主にあることとなりますので、広告主は利害関係のある第三者に対してその発信内容をしっかりと確認しなければいけない立場となります。
ここまでで、ステマとその規制について概ねご理解いただけたと思います。
そのうえで「このランキングサイトは広告と記載があり、ステマ規制を守っているから大丈夫」と思った方、もう少し深掘って考えてみましょう。
ランキングサイトやオススメサイトでは複数の業者が比較対象として選ばれています。そしてその中から優劣をつけて「一位」や「オススメ」の業者が選択されています。
この情報自体が広告であると考えてください。
いかがでしょうか。大きな矛盾を感じたのではないでしょうか。
たとえ、「PR」「広告」「プロモーション」と記載があっても具体的にどの部分が広告に当てはまるのか理解できない人も多く、結局は上位順位やオススメ業者に対し利害関係を持った第三者が、伝える情報の主導権を持ったまま、消費者を誘導してることには変わりがないのです。
◆ 具体例と悪質誘導サイトの判断材料 ◆
具体例として「信頼できるシロアリ駆除会社ランキング(広告)」というWEBサイトについて解説していきます。
参考画像1
参考画像1はGoogle検索画面で「シロアリ駆除」と検索した画面です。
該当のサイトは広告として出てきました。シロアリ業者の人気ランキングサイトであることがわかる広告の見出しとなっています。
実際のサイトの画像は著作権があるため割愛しますが、最初にシロアリ業者の選び方について解説があり、その後にシロアリ業者のランキングが15位まで掲載されており、その業者のWEBサイトへ遷移するボタンがあります。
このサイトの運営会社は
株式会社メイキッシュ 東京都新宿区富久町11番5号 シャトレ市ヶ谷606
という会社でした。
ここでは1位〜5位として掲載されている業者とその遷移先のURLを見ていきます。
1位 雨宮
2位 ダスキン
URL→https://www.duskin.jp/special/terminix/
3位 アサンテ
4位 サニックス
URL→https://sanix.jp/hs/termite/index.php
5位 ピコイ
URL→https://www.picoi.co.jp/shiroari/
みなさまは1位〜5位までの業者名をご存知でしょうか。いくつかは耳にしたことがある業者名だと思いますが、全てご存知の方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。
また、1位の会社の遷移先(リンク先)のURLだけ異常に長いことに、ほとんどの方が違和感を感じたと思います。
この長いURLはクリック情報をトラッキングをするための仕組みが入っていることを意味しています。1位の会社だけトラッキングされている状態です。どうやら公平なランキングサイトではなさそうです。
参考画像1にある○で囲まれた「︙」をクリックするとこの広告の広告主情報が確認できます。
参考画像2
確認すると、このランキングサイトの広告を出向しているのはサイト運営者の「株式会社メイキッシュ」ではなく、なんとランキング1位として掲載されている会社だったのです。
これはステマ規制には抵触しないと思われますが、消費者の情報・印象を操作しランキング1位の会社へ誘導するためにランキングサイトが運営されているということは明白です。
このようにランキングサイトや比較サイトの内容と上位にある会社との利害関係について注意深く検証することで、その情報が消費者のための情報なのかという判断をすることが可能です。業者のWEBページに遷移したときにURLをチェックしてみることも分かりやすい指標となります。